美術館の紹介

日本近代彫刻界の巨匠、平櫛田中（1872-1979）は、107歳で亡くなるまでの約10年間を小平市で過ごしました。その終えんの館を保存し、広く市民の皆様に公開するため、「小平市平櫛田中館」として1984年10月に開館しました。1994年2月に展示館を新築し、2006年4月に館名を「小平市平櫛田中彫刻美術館」へ変更し、現在に至っています。百歳を過ぎても現役で活躍した田中にあやかろうと、遠くから足を運ぶ美術ファンも見られます。
方形の大きな屋根を特徴とする和風建築は、国立能楽堂の設計で知られる建築家大江宏氏が設計し、別名「九十八叟院（そういん）」とも呼ばれています。記念館に田中翁が慈しんだ庭園があり、四季折々の花が訪れる人の目を和ませてくれます。
田中が遺した彫刻、書、資料を中心とする通常展示のほか、田中と関係の深い作家の作品紹介を中心とする特別展（2年に1回の隔年開催）を開催します。また、春と秋の2回開催するお茶会や、夏休みに小学生とその保護者を対象としたワークショップ「親子で美術館」も人気を集めています。