作者 生没年 |
宇佐美圭司 1940(昭和15)- |
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制作年 | 1965(昭和40)年 |
サイズ | 縦185.0cm×横135.0cm |
技法・素材 | 油彩・カンヴァス |
解説 | 1940年生まれの宇佐美圭司はすでに21歳で結婚して独立、画家としての道を歩み始めました。その類まれな知と技のエネルギーは西洋美術史を疾駆し、それらを白紙撤回するかのように1963年の《還元・沈黙の塔》に至ります。それはほとんど白一色になった画面です。しかし画家の筆がそこに止まることはなく、新たな出発を告げるように徐々に色が、形が立ち上がり、1964年《夜明けの3時に》でわずかに人型が姿を見せ、本作において明瞭な身体となって現出します。還元された画面に画家を再び呼び戻したのは人間の肉体でした。それはカンヴァスに対峙し筆を揮う画家自身の肉体のことでもあります。画家宇佐美圭司はここから新たに出発するのです。 |
所蔵美術館 | 三鷹市美術ギャラリー |