作者 生没年 |
高島野十郎 1890(明治23)-1975(昭和50) |
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制作年 | 制作年不詳 |
サイズ | 縦22.6cm×横15.5cm |
技法・素材 | 油彩・カンヴァス |
解説 | 東京大学農学部水産学科在学中は授業料免除の特待生であり、さらに首席卒業という高島の経歴は画家としては例外的なものです。ただ、二つの点でこの経歴は画家高島野十郎に有効だったと言えます。その一は研究のために描いた魚介類の精緻な観察図です。生涯手もとに置いておいたという事実からもそれがうかがえます。その二は先輩同輩後輩の人脈です。積極的に自らの作品を売ろうとはしない高島の生活の一端は彼らに助けられていた部分もあったように思えます。そうした高島の生涯を知る上でも本作を含めた「蝋燭」のシリーズは象徴的なものです。画家自身はその意図を語ることは一切ありませんでしたが、その人の心に灯をともすように、身近な人たちに一点一点贈ったということです。 |
所蔵美術館 | 三鷹市美術ギャラリー |