作者 生没年 |
ピーテル、ブリューゲル(子) Pieter Brueghel the Younger 1564-1638 |
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制作年 | 1630年 |
サイズ | 73.0cm×104.0cm |
技法・素材 | 油彩、板 |
解説 | 本作はいうまでもなく、作者の父親による同題の有名な作品(ウィーン美術史美術館蔵)の模作です。ピーテル(子)が描いたこの作品の模写は5点存在するといわれています。そのうち3点は原作に忠実な室内の情景で、本図を含む2点が戸外の情景に変更されています。画面の面積も半分以下に縮小されています。彼が複数の模作を自由に描くことができたのは、父の作品の数が少ない上に、後世になっても人気の高かった父の作品の需要に応える意味もあったと考えられています。 本図では、原作と同じように、画面右手の前景に、戸板で作ったと思われる配膳盤に、オランダ語でヴライと呼ばれるフランドル地方特有のプディングの皿を載せて運ぶ二人の男が描かれています。緑色の幕の下で、髪を長くのばし、冠を被り、黒の礼服に身を包んで坐る若い女性が花嫁です。その他の女性たちは白い頭巾のようなもので髪を覆い隠しています。さて、花婿はどこにいるのでしょうか。 |
所蔵美術館 | 東京富士美術館 |