作者 生没年 |
秋廣 誠 1971(昭和46)- |
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制作年 | 2003(平成15)年 |
技法・素材 | コンクリート、光ファイバー、デジタルカメラ |
解説 | 八王子市夢美術館が開館した2003(平成15)年に開催された全国公募展「美術誕生」大賞受賞作品です。全国から寄せられた800点に及ぶ作品の頂点に立ちました。審査員は美術評論家の鷹美明彦、峯村敏明、森口陽、浅井京子(当時館長)の4氏でした。 コンクリートブロックに光ファイバーが埋め込まれ、表面にその切り口が露出しています。ブロック表面の光学的情報はデジタルカメラに集まり、モニターに映像として映し出されます。この作品でブロックはレンズであると同時に被写体ともなっています。また、光ファイバーは6面のうち3面にしか埋め込まれていません。それは立体物の半面しか見ることができない私たちの視覚を再現するためです。この作品が鑑賞される際、観客の影をブロックのレンズ(光ファイバー)が捉え、モニター上の映像を変化させます。立体(彫刻)でありながら映像作品であり、観客が関与することで作品が完結する複雑な要素を持った作品です。 |
所蔵美術館 | 八王子市夢美術館 |