作者 生没年 |
棟方志功 1903(明治36)-1975(昭和50) |
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制作年 | 1940(昭和15)年 |
技法・素材 | 木版 |
解説 | 本作は、昭和15年の国画会第15回展に出品して佐分賞を受賞、その後同30年のサンパウロ・ビエンナーレ展に出品して、版画部門の最高賞を受賞した棟方志功の代表作です。のち、文殊、普賢の二菩薩が改刻されて現在のように12点となりました。 方形のフレームに押し込められたように窮屈そうに身を屈める須菩提。そのことで形態がフレームとせめぎ合い、ある種の緊張感が生まれています。つまり版木のもつ制約を逆手にとったことで、魅力が増していると言えるでしょう。 本作は、ほか数か所にあることが知られていますが、菩薩の名称は必ずしも一致していません。どうも志功はその時々の気分で付けていたようです。 本作は平櫛田中が文化勲章を受章した昭和37年に、志功本人から贈られました。 |
所蔵美術館 | 小平市平櫛田中彫刻美術館 |