作者 生没年 |
大野五郎 1910(明治43)-2006(平成18) |
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制作年 | 1955(昭和30)年 |
サイズ | 縦97p×横130.3p |
技法・素材 | キャンバスに油彩 |
解説 | 大野五郎は「川端画学校」を経て、「1930年協会研究所」で里見勝蔵らの薫陶を受け、画家としての活動を始めます。第二次世界大戦中に靉光、麻生三郎、糸園和三郎、井上長三郎、鶴岡政男、寺田政明、松本竣介と新人画会を結成。1960年代に寺田らと主体美術協会を創立、90歳代半ば、亡くなる前年まで出品を続けています。晩年を八王子で過ごし、2006年に当館で回顧展を開催、約70点の作品が収蔵されました。 この作品は荒川区にあった鬼怒川水力電気株式会社東京変電所の本館を描いたものです。大正元年に開設されたこの施設は、「赤レンガ」や「赤水力」と呼ばれ親しまれていました。付近は当時田園が広がっており、そこにそびえ立つ4階建てのレンガ建築は、地域の人々に強烈な印象を与えていたようです。昭和38年まで存在したこの建物は、北区赤羽にいた大野五郎にとっても格好の題材となったようで、数点の作品を残しています。(参考資料:『レンガのある風景』 荒川区荒川ふるさと館 2011) |
所蔵美術館 | 八王子市夢美術館 |