作者 生没年 |
里見勝蔵 1895(明治28)-1981(昭和56) |
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制作年 | 1927(昭和2)年 |
サイズ | 縦54.9cm×横45.5p |
技法・素材 | キャンバスに油彩 |
解説 | 当館コレクションの核となる洋画家、小島善太郎の盟友が里見勝蔵です。二人はフランス留学で知り合いました。この作品は1933年頃に里見が友情の証として小島に譲り渡たしたものです。小島善太郎と里見勝蔵は、帰国後の1926年にフランスでの画友5人で「1930年協会」を結成し、画壇に新風を吹き入れることになります。他のメンバーは木下孝則、佐伯祐三、前田寛治です。この作品が譲られた1933年は二人が「1930年協会」後、共に活躍した独立美術協会創立間もない頃です。里見は後に協会を去ることとなりましたが、小島との親交は終生続きます。 作品には里見の署名とともに、晩年の小島の手による、友情の証としての由来が裏書きされ、この作品の存在は当時の二人の強いつながりを物語るものとなっています。濃い緑色を背景に裸婦が力強く描かれ、色数は少ないながら、ブラマンクに心酔したフォーヴィスト(野獣派)里見の作風が、よく現れた作品となっています。 |
所蔵美術館 | 八王子市夢美術館 |