作者 生没年 |
妹尾正彦 1901(明34)-1990(平2) |
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制作年 | 1975(昭50)年 |
サイズ | 縦97.0p×横145.5p |
技法・素材 | 油彩、カンヴァス |
解説 | フォーヴィスムの一例―自由な、しかし調和のとれた色彩表現20世紀初頭のパリで始まったフォーヴィスムとは、現実から離れ、まるでフォーヴ(野獣)のように激しい原色を用いて自由に描く表現です。妹尾の師である里見勝蔵は、パリ留学時にフォーヴィスムの中心的な画家であったヴラマンクに教わっています。 この作品でも、女性の体が強烈な赤で描かれており、ひときわ目を引きます。しかし激しい色使いでありながら、敷物の黄色、そして龍の模様の青との色の調和がとれているため、画面の構成は安定しています。自由な、しかし調和のとれた色彩表現というフォーヴィスムの本質が、見事に表れているといえるでしょう。 |
所蔵美術館 | 青梅市立美術館・青梅市立小島善太郎美術館 |